【この現象の名前が判明!】なぜ食欲旺盛な子なのにケージの外では食べないか?
どもー!
ハチュ野郎です。
あの~うちのオニプレのアルマちゃんですけど。
そもそもオニプレって、ほかの生体が食べなかったエサの”残飯処理班”として扱われたりしますw
そのくらい食欲旺盛なんですね。
(別にバカにして呼ばれてるわけじゃないのでご安心を)
で、うちのアルマちゃんも、やっぱり食欲旺盛。
「お?エサくれるの!?」の顔。
(こういうときに限ってエサじゃないんだな~これが・・・w)
そんなアルマちゃんですけど、なんと”ケージの外に出すと、プリップリに活きの良いコオロギが目の前を通っても無視”なんです!
これがケージに戻して、そこでコオロギを与えると即ガブっといくっていう…w
で今回はですね・・・!
そんな”ケージの外に出すとキョトンと動かなくなってしまい、大好物のコオロギすら食べなくなる現象”。
これに名前があることがわかったんで、それをブログ読者さんにシェアしようかな~と。
ということで早くも新年2発目の記事!いきます!
ズバリ!これはヒトやほかの動物共通の反応だった!
で、焦らしてもしょーがないんで、この現象の名前は・・・
ずばり、”定位反応”というらしいです!
まぁ、「へぇ~・・・で?」って感じですよねw
具体的に「じゃどんなもんなん?」というと・・・
慣れない環境に身を置かれたときに、”その環境で安全確保するために、ほかのことより最優先して注意を向けていること”をそう呼びます。
ん~わかりにくい。もうちょい崩して言いますか。
つまり、”「ここはどこ?私はだれ?」という確認なう♪”ってことです。
ヒトのあなたも、少なからず心当たりがあるはずです。
たとえば寝て起きたら、そこは見知らぬ密室だったと。
そんなとき、「ハ!?」となって眠気や食欲、性欲はいったん無意識に置いておきますよね。
要は「ちょ、今トースト出されてもそれどころじゃねーよw てかお前だれだよ怖っ!」みたいなw
そんなイメージです。
わりとどんな生き物も共通して起きる反応らしいですよ。
どこかの大学のPDFファイルです。
適応行動としての自動的反応形成 : パブロフ条件づ けの反応遂行理論
パブロフの犬、パブロフの実験って知ってます?
あの~有名なやつですね。
エサを与える前に、ベルの音をチリンチリン♪と鳴らしてから、食べさせるようにします。
そう条件づけされた犬は、チリンチリン♪の音だけでよだれを垂らすようになりましたとさ、と。
エサが目の前になくても、ってことです。
まぁここまでは誰でもご存知かと。
でも、この話には続きがあって・・・!
実は、この実験を証明しようとするたびに、けっこう失敗してたみたいなんですね?
ひたすら条件付けされた犬にもかかわらず、です。
それは何故か?
なぜ、ほかの人の前で証明するときに限って失敗するのか?
それは・・・
- いつもと違う場所だったから
- いつもの慣れた研究員以外のヒトが立ち会ってたから
というのが原因らしいです。
だから、状況が変化したシチュエーションでは、もうチリンチリン♪と鳴らしたところで無反応なんですね。
エサ(食欲)以外の、状況確認に注意を払ってるからシカトしちゃうわけです。これを定位反応というようです。
ちなみに、失敗後にいつものシチュエーションに戻してから試すと、ちゃんとチリンチリン♪でヨダレを垂らすそうです。
ね、面白くないですか?
ハチュ野郎、わりとこういう話が好きなんすよw
この本を読んでて、「へぇ~マジか!!!」と思って、それでこの記事を書いた次第です。
|
この本めっちゃいいですよ。
ちなみにこの「PRE−SUASION 影響力と説得のための革命的瞬間/ロバート・チャルディーニ」の本によると、”定位反応”と呼ばれる前は、”探索反射”と呼ばれていたそう。
本の文章をそのまま引用します。
”どんな動物も、生き残るためには環境に応じた変化をすぐに鋭く察知し、その変化が示しているのは危険なのか好機なのかを詮索・評価しなくてはならないと、パブロフは理解していました。この反射はあまりにも強力なため、他のあらゆる活動に優先されます。
by 第5章 注意を操るものーその1:誘因要素 P115”
ね、通りでうちのアルマちゃんをケージの外にだすと、コオロギを無視するわけですw
それどころじゃなかったわけですねwすまぬww
はい、ということで定位反応の話でした。
いや~まさかこの本を読んでて、爬虫類の知識が1つ増えることになるとは・・・w
前まで、「はてなフリーズ」と呼んでましたw
てか、ほかの飼育者さんはどうなんすかね?
Twitterをみてると、ケージの外でも普通に食べてる子が多いので、やっぱこの現象って稀なんですかね?
まぁいいや、個人的に興味があったテーマなんで書いていきます。
ハチュ野郎は最近、関東に引越したんですが・・・そのときも外に出すと固まる現象を「はてなフリーズ」と呼んでましたw
く〜狭いよな〜ゆるせ〜汗
アルマちゃんがはてなフリーズしてるあいだに運び切る! pic.twitter.com/pw760Nuln4— ハチュ野郎 (@oniplate) 2017年12月1日
完全にフリーズ。
キョトンとしてます。
アルマちゃん、突然の新居にはてなフリーズなう。 pic.twitter.com/S0xoKWDRcS
— ハチュ野郎 (@oniplate) 2017年12月16日
ね、でもこれって、その”定位反応”してる最中ってことだったんですね。
つまり、アルマちゃんの注意は、現状把握、まわりの確認などに向いていたと。
食欲や睡眠、あるいはおトイレよりも、”それに注意を向けることが最優先”だったわけですね!
いや実際んとこわかんないですけどw
ま、でも個人的に「なんでだろ~ビビリなんかな~」と思ってたアルマちゃんのことを、ちょっとでも知ることができて嬉しかったですよ!
今回の記事は、自分で書いてて自分で参考になりましたw
んじゃ!